「生きている木」
あなたの家や家具に使われている木の材料。それが本物の木かそうでない木か、はたして見分けがつくでしょうか? 身近な家具や床材、ドアなどの例をとってみても、一見本物の木材でできているように見えても、表面がプラスチック系の合板であったり、中身は木くずをボンドで固めたパーチクルボードであったり、あるいは本物の木が表面に貼ってあっても仕上げに樹脂系の塗料が厚く塗ってあるようなものがほとんどです。

なぜ本物の木(無垢材)に替わってこのような材料が主流を占めるようになったのか。ひとつには傷や汚れをきらう、日本人の潔癖性にあるのでは? と感じます。木は本来生きていて呼吸し、乾燥すれば割れたり、ねじれたり、反ったりします。傷がついたり、汚れたりするのも当たり前。しかし、ここ何十年かの間、私たちはそんな「木の真実」を忘れかけてきたのではないでしょうか。人にも個性があるように、生きている木にも個性があります。手も掛けてやらなければならないでしょう。自然と付き合う(共存)してゆく大切さを、「住まい」の中で、次世代を担う子供たちに一人の親として、伝えてゆくことは私たちの務めではないかと思うのです。

まつえ「木の家」相談センター(TEL.0852・38・9236)では、セミナーや木工教室を通して本物の木と触れ合う機会づくりをされています。この夏休み出かけてみてはいかがでしょうか。
2002年8月 掲載  


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