「塗り壁でリフォーム『珪藻土(けいそうど)』」
インテリアの自然素材への関心が高まる中、リフォームも「自然素材で」という要望が増えています。壁の仕上げ材料で言えば、「漆喰」「珪藻土」などの塗り壁、「無垢板張り」「紙クロス」「和紙張り」「自然塗装」仕上げなどがあげられますが、今回は「珪藻土仕上げ」についてお話しましょう。

珪藻土は古代の微生物や藻が堆積した土で、昔から七輪などに使われてきたように、耐火性、断熱性に優れています。顕微鏡で見ると珪藻土の表面は無数の孔が空いているので、水分や臭いを吸着してくれます。ですから、珪藻土の壁は空気中の余分な水分を吸い、空気が乾燥すると放出してくれる、「吸湿性」に優れ、また、ペットや煙草の臭いを吸着してくれる「脱臭性」も兼ね備えています。もちろん将来的に廃棄しても、自然素材なので地球環境に害を及ぼすこともありません。快適な室内環境をつくるために最適な素材の一つといえるでしょう。

最近では既存のクロス仕上げの上からでも塗ることのできるリフォーム対応の商品が登場し、ますます施工がしやすくなりました。塗り壁の面白さは何といっても人の手による表情の豊かさです。コテ痕はもちろん、刷毛で筋をいれたり、石や貝を埋め込むなどといった遊び心も表現できます。「自分で塗りたい」という人もいるほどですが、職人の技には到底かなうものではありません。また、多少のはがれやつなぎ目の割れなどは、自然素材の宿命として承知した上で注文されることをおすすめします。

※珪藻土についての問い合せは、
 島根県左官工業協同組合TEL.0852-22-3896までどうぞ。
2002年12月 掲載  


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