部屋が狭くて不便なのは、仕方の無いこと・・・とあきらめないで、少しでも広く見せる家具の配置で、ひと工夫してみませんか。
家具の配置は人が動く「動線」の確保はもちろん大事なのですが、忘れがちなのが「視線の計画」です。視線がさえぎることなく、まっすぐ長く通るほうが広く見えるのです。例えば、ソファの向きは座って部屋が見渡せ、外へも視線が伸びる位置に配置する(図@)とよいでしょう。普段はTV向きのソファでも、お客様を迎える時だけ、さっと、配置を変えることもできますね。
また、家具を上手に配置し、まとまったスペースとして「床面を見せる」ことも部屋を広く見せるテクニックです。家具の分量の目安は、部屋の床面積の3分の1程度です。家具をだらだらと並べすぎてはいませんか?特に高さの低い収納家具を天井高いっぱいの壁面収納に変えるだけでも、床面積は驚くほど空いてきます。
最後に、色の視覚的効果も大きいものです。すっきりと広く見せるためには、家具の色を統一させることです。目障りな色の家具は、壁と同色の布で隠す、同じ色の家具同士を並べる、など、統一感をもたせることが大切です。
家具の配置を変えることで、なんとなく気分も変わるものです。爽やかなこの季節を利用して、すっきり広く見せる部屋づくりにチャレンジしてみましょう。
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