「自然素材と付き合う」
   健康と環境の観点から、さまざまな自然素材(エコ素材)が住まいに取り入れられるようになりました。杉やパインの無垢材を使った床や、 壁には漆喰や珪藻土などの塗り壁、塗料や接着剤などにおいても、少しでも室内環境を良くしようと言う健康意識が高まっているのは、歓迎すべきことではないでしょうか。しかしながら、一方で、プラスチック系の材料(新建材)で慣らされた感覚・・・すなわち、強い、汚れない、傷がつかないなどの、便利さのみを追求した感覚は、なかなかぬぐいされるものではありません。例えば杉の無垢材を床に使えば、普通のフローリングに比べてはるかに柔らかく、ちょっと物を落としただけでもへこんでしまいます。しかし、逆を言えば「傷がつかない硬いフローリング」に歩く私たちは知らない間に、足や腰に負担をかけてしまっているともいえるのです。昔から使われてきた自然素材は、 「もともと傷がつくのは当たり前、汚れても味になる。」と言ったおおらかな気持ちで付き合うことが大切です。また、新建材が環境に与える影響も計り知れません。プラスチック系の新建材はほぼ100%自然に還らないものとして、これから先、堆積ゴミとなっていくのです。燃やすと有毒なものなども、たくさん存在しています。もう使われてしまったものは元には戻せませんが、せめてこれから私たちが選ぶものは、多少不便で手がかかっても、使ったあと土に還る素材を選ぶというだけで、大変な価値があると思うのです。健康と地球環境のために、おおらかな気持ちで自然素材と付き合いたいものです。
2007年4月 掲載    


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